イギリスは時効なし

このたび、ご家族から性的虐待を受けた心の傷が一生癒えない、というサバイバーの方からご連絡をいただきました。

加害者本人から「時効だ」と言われ、警察に相談しても「なぜそんな前のことを」と言われた、という、聞いていても腹が立つ話です。

子どもの性的虐待、イギリスは「時効なし」 被害者のために日本ができること—Huffington Post 記事

時効は理不尽なことだと思います。

私とお友達になってくださった、サバイバーの方も「一番信頼できる友人に最初に話せるようになるまでに、10年はかかった」とおっしゃっていました。

ましてや、警察に行ったり、恐ろしい仕打ちをしてきた怖い加害者本人に対して糾弾していくことなどが、そんな簡単にできるのか・・・?

一生誰にも言えないまま、胸の奥にしまって死んでいく方だって、非常に多いと思われます。

ただ、この方はとても強い意志をもってトラウマを克服されたと思います。見ず知らずの私に対して「このような問題があるので、知ってください。関心を持ってください」と堂々と呼びかけるということは、ほとんどのサバイバーにはなかなかできないことだと思います。

ほとんどの人はそんなことはできないし、できないのが当たり前だと思います。

一番信頼しているお友達にさえ、よほどの決心をしないと話せないのに、なぜ私にそこまで信頼して話してくださったのか、と考えると涙が出る思いです。

そのお気持ちを無駄にしてはならない、社会の中で何かこの問題について一歩でも前進させ、一人でも多く救うために私が何ができるのか、と考えています。

いつも子供の小学校や保育園や、子どもたちの集まる場所に多くいきますが、ここで顔を合わせる子供たちの中にひどい目にあっている被害者がいたとしても、私は知らないままで、何もできない無力感・・・。

虐待のニュースが報道され、お子さんが亡くなったと聞くたびに、日本中が無力感と涙に襲われ「何とかして防げなかったのか」と思っています。

生きていて、被害に耐えているときには、誰にも見向きもされなかった・・・。

そのお子さんたちに申し訳ないという気持ちもありますし、これから何ができるのか、微力ではありますが、また皆さんから教えて頂いたり尻をたたいてもらって行動していこうと思います。

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